江戸の歴史を継承する浅草の年中行事

浅草と言えば、街の名と同じ名称を持つ仏教寺院が有名です。

門に掲げられた巨大な提灯は、浅草のシンボルとなっています。ところでこの寺院のすぐ隣には、同じ名の神社もあります。創建が7世紀前半と伝えられる、由緒あるこの神社は3つの祭神を祀っていることから、地元の人たちからは「三社さま」という愛称で親しまれています。この神社で毎年開かれ、浅草を代表する年中行事となっているのが、三社祭です。三社祭は毎年5月に行われる例大祭で、その起源は14世紀前半にまでさかのぼるとされています。

この時期の人出は150万人とも言われ、祭りの期間中は街全体が大変な熱気に包まれます。行事の日程は年ごとに細部が異なりますが、基本的には3日間の日程で行われます。初日は舞の奉納、2日目は神輿の渡御が行われ、最終日に神輿が宮入りして終了となります。このうち初日の見どころは、田楽舞の奉納です。田植え行事が芸能化されたこの舞は、紅白の紙を散らし籾撒きに見立て、楽器を奏でながら五穀豊穣や悪霊退散の願いを込めて舞うというもので、都の無形文化財に指定されています。

一方、神輿の渡御では、3つの祭神がそれぞれに宿っているとされる3基の神輿が町内を練り歩き、勇壮な姿を沿道の人々に披露します。現在使われている神輿はいずれも第二次世界大戦後に奉納されたものですが、かつては幕府の将軍より寄進を受けたこともあるとのことです。まさに、江戸の歴史を今に伝える行事であると言えます。
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