大根が活躍する浅草のユニークな行事

観光名所である浅草には、庶民的な商店街やレトロな遊園地などさまざまな人気スポットがありますが、由緒ある神社仏閣が集まっていることでも有名です。

そうした宗教施設で行われている年中行事の多くは地元住民や信徒のためのものですが、中にはおおぜいの観光客が楽しみに待っているイベントへと規模が拡大されたものもあります。よく知られている例としては浅草三社祭がありますが、他にもユニークな行事が開催されています。その1つが、大根まつりです。大根まつりは、浅草の東を流れる川の岸辺近くに建つ寺院の境内で毎年1月に開かれる行事です。

「聖天さん」という愛称で地元の人々に親しまれているご本尊を持つこのお寺は巨大な提灯で知られる浅草を代表する有名寺院の支院なのですが、巾着と大根が紋に使われているというユニークな特徴があります。巾着は商売繁盛をあらわしていますが、大根の方は消化の良い野菜であるうえに見た目も純白であることから、心身を清浄にする仏のご利益を示していると言われています。この紋にちなみ、このお寺には毎年たくさんの大根が奉納されます。

そのお下がりを信者にふるまったのが由来とされる大根まつりは、今では浅草の新年をいろどる風物詩となっています。当日は、ふろふきに仕立てた大根がお神酒とともに参拝客に無料で配られます。その数はぜんぶで2千食にものぼるとのことです。また、大根の形を模した和菓子をお土産に購入することもできます。

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